秋から公開オンラインセミナーとして、地球科学におけるAI・データ同化研究セミナーを開始します。特に、AIやデータ同化を中心に議論を深め、それらを単純な回帰モデルやツールとして用いるのではなく、方法論を理解することでその本質に迫ることを目的にしています。AI・データ同化に関心をお持ちの方は、是非ご参加いただき、一緒に理解を深めて行ければと思います。

[趣旨]
現在のAI技術の進展は、複雑な地球システムに対する私たちの理解と予測能力を変革しつつあります。このセミナーでは、気象、気候、水文現象などを中心とした地球科学分野における、AI・データ同化を中心とした研究に関する勉強会を行います。特に、AIやデータ同化を単純な回帰モデルやツールとして用いるのではなく、方法論を理解することでその本質に迫ることを目的にしています。具体的には、AIやデータ同化による大次元力学系の低次元多様体の獲得や潜在空間表現、AIを用いた力学系の確立分布時間発展や非平衡物理的解釈への活用、非線形力学系の同期現象・データ同化・制御工学などの情報論的解釈などを深めたいと考えています。発表頂く研究者は、地球科学者に留まらず、数理・情報科学・カオス力学系・UQ・制御数理など、関連する分野の方も招待していく予定です。

[形式]
・Zoomによるオンライン。
・日本語 or 英語 で、 1.5~2か月に1度の頻度。

[世話人]
・小槻峻司 (千葉大学・環境リモートセンシング研究センター)
・堀田大介 (気象研究所・気象観測研究部)
・安田勇輝 (東京工業大学・学術国際情報センター)
・澤田洋平 (東京大学大学院・工学系研究科)
・関山剛 (気象研究所・全球大気海洋研究部)
・岡﨑淳史 (千葉大学・環境リモートセンシング研究センター)
・金子凌 (千葉大学・環境リモートセンシング研究センター)

[HP]
https://sites.google.com/view/earth-data-science

[第1回: 2024/10/09 13:00-14:30]
発表者: 小槻峻司 (千葉大学)
タイトル: AI天気予報モデルClimaXを用いたアンサンブルデータ同化
言語 (Language): スライド英語 / 発表日本語 (slide in English, presented in Japanese)

どれくらいの方がご参加いただけるか、開始前に把握したいため、事前に下記リンクにて登録いただけると幸いです。Zoomのリンクはgoogle formで自動配信されます。
https://docs.google.com/forms/d/1AZupHxNnNRg6s1j0MbK4wtXAv2pL8m6niLWN3Dl6Zog

[今後のセミナー予定]
堀田大介 (気象研)
 多様体の視点からデータ同化を捉え直す

安田勇輝 (東工大)
 教師なし超解像データ同化の理論: 超解像演算子は背景誤差共分散行列の役割をする

三ツ井孝仁 (順天堂大)
 リザバーコンピューティングを用いたインド夏季モンスーン開始日の早期予測

Le Duc (東京大)
 最適輸送とデータ同化

宮武勇登 (大阪大学)
 データ同化における微分方程式の数値計算の不確実性定量化

セミナー情報については、随時、HPで更新していきます。