学会会場での集合写真

9月17日~19日に開催された水文・水資源学会研究発表会に、小槻先生、塩尻(特任助教)、武藤(特任助教)、竹島(特任研究員)、林(D1)の5名が参加しました。筆者は現在、深層学習とデータ同化を応用したデータ駆動型の衛星全球降水マップ開発に取り組んでおり、今回の学会ではその初期成果として、3次元変分法を用いた移流ベクトルおよび降水分布の推定について報告しました。また、2日目の昼休みに開催された電波水文学研究グループ・パブリックミーティングでは、「電波水文学とAI」をテーマに意見交換を行いました。この場では、データ駆動型手法が物理過程をどの程度反映できているか、また水文学研究者が今後AIとどのように関わっていくべきかが主な論点となりました。議論を通じて、双方の強みを生かした開発が重要であり、今後は物理に根差した設計にAIを賢く統合する手法の確立が不可欠であると強く感じました。これを実現するためには、水文学研究者との学際的連携を一層深めることが非常に重要であると認識しました。その点において、今回の学会への参加は自身の研究を水文学コミュニティに知っていただく良い機会となりました。

(林)

学会会場での集合写真

図:学会会場での集合写真