
1月6日~14日にかけて富山湾上空でシーディング実験が行われました。富山県入善町に設置された地上観測サイトに、研究室からは竹島さん(特任研究員)、中村さん(技術補佐員)、林さん(博士1年)、齋藤さん(修士2年)、白石(博士1年)が行き、実験に参加しました。
地上観測サイトでは、偏光ライダーやマイクロ波放射計などのリモートセンシング測器を用いて大気や雲の状態を観測しました。これらの測器自体の概要は知っていたものの、実際に稼働している測器を目の前で見ることで、リモートセンシング観測の実感が得られ、理解が一段階深まったと感じました。
私は、シーディング時の雲の変化を捉えるための360度撮影可能な天頂カメラの設置・運用を担当しました。シーディング実験によって発生した可能性のある雲をカメラで撮影することができたため、得られたデータは今後のシーディング効果の解析に活用していきたいと思います。
またシーディングに適した雲を見つけるために静止気象衛星ひまわりのデータを可視化し、それをブラウザー上に表示するWebアプリケーションを開発しました。短い開発期間で使いやすいシステムを作成することは大変で、実験期間中に何度も改良を行いました。最終的には良いものができたと思います。作ったアプリケーションは「白石システム」と呼ばれおり、少し恥ずかしくもありましたが、実際に実験に使われているのを見るのは嬉しかったです。
実験当日のオペレーションでは、富山大学の濱田先生と富山県立大学の吉見先生がひまわり衛星画像とフェーズドアレイレーダーのデータを確認しながらシーディングに適した雲を探し、その雲の場所を航空機と通信している様子を間近で見ました。こうした一連のオペレーションを最も近い距離で体験できたことは非常に大きな学びとなりました。同時に、気象学の理解をより深め、その知識を現実の現象と結びつけられるようになる必要があるということを再認識しました。この経験は、今後の学習や研究を進めていく上での大きなモチベーションとなりました。
(白石)

図 (1): ブリーフィング時の地上観測班の様子。実験時には左のモニタに「白石システム」を表示し、ひまわり衛星画像のデータを確認していました。

図 (2): 観測機器を説明している林さん
