2022.2.18
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課題・レポートを自分の学び・研究に活かす方法
提供元:千葉大学アカデミック・リンク・センター学習支援スタッフ
2022年1月24日
「知りたいこと」に出会ったら…
- レポートの課題が出た!
- 授業で耳にした話題・テーマが気になる…
- 聞いたことはあるけれど、詳しくは知らない・説明はできない…
→知りたい/調べたい 事柄との出会い=知的好奇心に従って探求する好機到来!
♠「手がかり」を入手しよう!
- 手がかりとなる文献を探す
- まず図書館にある本から探してみよう~附属図書館のHPにアクセスし「探す」
- 手に取って見る内容をその場で確認できる→知りたいことが書かれているか?
- 重要:思い立ったらすぐに文献収集に取り掛かろう!
- 1冊しかない場合/目当てのor新刊の文献がない場合がある…
- 刊行されている全ての書籍から探す
- 国立国会図書館(NDLオンライン)
- Webcat Plus
- CiNii Books
- CiNii Articles (論文掲載誌の特定)
- Google Scholar
- まず図書館にある本から探してみよう~附属図書館のHPにアクセスし「探す」
- 手がかりとなる文献を入手する
- My Libraryを活用しよう
- 相互利用(貸借・文献複写)は頼れる見方!
- 他大学の本を取り寄せ/ 論文をコピーして送ってもらえる
- 重要:その場に「ない」からといって諦めないこと!
- 時間的に余裕のない場合にも、使える手札はまだある
- OPACで所蔵図書館を調べて実際に行く→当日作業できる
- 安価な古本(インターネット販売等)で入手する~新品なら翌日配送可能な場合もある
- 重要:複数の入手ルートを準備しておくこと
- 知りたいことが書かれている本にたどり着くのも大切な作業
- 書籍の場合
- Amazon
- 楽天市場(楽天ブックス)
- 日本古本屋
- ヤフオク
- メルカリ…etc.
- もちろん神保町や手近な書店・古書店を歩くのも良い
- 論文の場合
- CiNii Article:PDFが公開れている論文もある(学内からアクセスするとダウンロードできるものもある)
- 大学・大学院ごとの紀要雑誌…PDF公開している場合
- 国立国会図書館(NDLオンライン)…遠隔複写 ➡ 一度に30件まで申し込み可能
- EYeL ! ~Encourage YOUR e-Learning !の活用①
- 「ネットで探す・調べる」へアクセス
- 目的に合った文献の選び方についてのアドバイス
- 「本や論文を探す・読む」の項目で具体的な方法を提示
- アクセス可能な論文(千葉大リソース)の説明 ➡ 情報を参照し、作業をより円滑に進めよう!
- 「ネットで探す・調べる」へアクセス
- My Libraryを活用しよう
- 手がかりとなる文献を探す
♣「読む」作業を始めよう
- 「読む」ときに大切なこと
- タイトルが指定されている本を読む場合
- 期待される主な作業~整理・要約すること
- テーマで探して読む場合
- 主な作業~内容を把握しつつ、関心を絞ってゆく
- 重要:はじめは幅広く読み、全体像をつかもう!
- 関連する複数の本を読むなかで、この章は興味深い!/ もっと知りたい!と感じたら…
- 自分の関心が掘り下げられている過程
- 重要:関心を途切れさせず、収集と読書を継続!
- 知的好奇心に従って「調べる」作業を続けるには…
- 「読む」なかで感じる疑問が次の文献へつながる鍵になる
- 読書において生じた関心・疑問に沿って、新たな文献へ
- 重要:知的関心を、先行する蓄積によって深めよう!
- 学問の探究は、数値化される試練の勉強ではない
- タイトルが指定されている本を読む場合
- 「読む」ときに大切なこと
♥ 自分のテーマを見つけよう
- 先行研究を整理する
- 同様のテーマについて明らかにされてきたことを知ろう→関心テーマの「先行研究」・「研究史」が見えてくる
- 重要:最新の研究まで探し、追跡して読もう!~「知りたかったこと」についての学問的蓄積にキャッチアップする
- 研究者(グループ)の研究動向とその背景を理解する→大きな研究分野の中に、自分の関心が位置づけられる
- 重要:残っている疑問点・充足し切らない知的関心→自らの研究の核心となりえる問題関心の発見!
- 研究テーマを見つける
- 未解決の疑問点・対象への関心を言語化してみよう
- 自分自身が取り込むべき研究テーマ(論文テーマ)
- 重要:公共的な意義・研究の必然性が求められる
- 誰も研究している人がいない~×→学問的必然性
- 最新の動向と一致するから重要~×→学問的意義
- 「知的好奇心」→読書→「研究課題」への昇華!
- 未解決の疑問点・対象への関心を言語化してみよう
★研究テーマ…何について
★問題関心…どのような問題関心に基づいて
★研究手法…何によって(資料・史料)/ どのような方法で(資料・史料)
★結論…何を明らかにするのか?
↓
★これら全てに応える ➡ 知的強度の高い研究
- EYeL ! ~Encourage YOUR e-Learning !の活用②
- 「ネットで相談・レポート論文を書く」へアクセス
- 「文献を読む・まとめる」の項目:文献を読む際の注意点
- 「批判的な視点」を有した読み方を解説→参照しつつ、自分に合ったアプローチ方法を見つけよう!
- EYeL ! ~Encourage YOUR e-Learning !の活用②
♦ 真理の探究へ漕ぎ出そう
- 課題の「答え」を探求する
- 「研究課題」への答えを見つけるために…
★文献・資料(史料)の収集を継続
★読書・分析を行い、整理する
重要:この作業の連関・往復の中から結論が浮上!
探究の途中で起こりえること…
★見落としていた研究の中に、すでに答えが存在
★より包括的・より重要と思しき課題の発見
重要:課題の再設定は、探究の進展の一部である
- EYeL ! ~Encourage YOUR e-Learning !の活用③
- 「ネットで相談・レポート論文を書く」へアクセス
- 「卒業研究・卒業論文に取り組む」:実際に書く階段をフォロー
- 「読みやすい文章を書く」:「書く」際に気を付けるべき点
- 動画コンテンツも含めて活用、「探究」を形にまとめ上げよう!
- EYeL ! ~Encourage YOUR e-Learning !の活用③
- 現時点の「答え」を文章にまとめよう
★成果と不足・限界点を認識し、次につなげる
★一本の論文で解決できない場合もある
重要:一つの論文が、次なる探究へと繋がってく…
◊重要点を振り返ろう◊
- 文献収集はすぐ始める!
- すぐ手に入らなくても諦めない!
- 入手ルートは複数準備
- 幅広く読み、全体像をつかむ!
- 関心を途切れさせず、収集と読書を継続
- 知的関心を、先行研究によって深める!
- 最新の研究まで追跡して読む!
- 残っている疑問点・充足し切らない知的関心→問題関心
- 研究テーマには、公共的意義と研究の必然性が求められる
- 文献・資料の収集・読書・分析の関連と往復→結論が浮上
- 課題の再設定は、研究の進展
- 一つの論文が、次の探究へ繋がる
おわりに
「学生」の時間は有限~少しでも興味を持ったなら…課題の有無に関わらず、いろいろ選んでみよう。読書によって培われた教養は、その後の人生という大海へ漕ぎだすときの、海図となり、道標となる。