2022年6月より小槻研究室に、特任助教として武藤裕花さんが着任されました。 以下、ご本人からの自己紹介です。

20226月よりCEReSの小槻研に特任助教として着任いたしました、武藤裕花と申します。私は学部時代から東京大学の河川/流域環境研究室(工学系研究科社会基盤学専攻)に所属し、本年3月に博士後期課程を修了いたしました。その後は、同研究室に日本学術振興会特別研究員(PD)として本年5月まで勤務しておりました。博士課程では、流域の地質・地形特性と人工林の管理状況の関係性や、それらが水動態に及ぼす影響について、研究しておりました。地質が多様な日本において、それぞれの地域性に応じた人工林の管理方針を、水資源の管理という観点を含めて考える上で、重要な基盤となるテーマだと考えております。また、この他にも、気候変動および人口減少に伴う農地の縮小が流域の水・土砂動態に及ぼす影響、水害常襲地における人口動態など、自然環境と人間活動の相互作用に関連するテーマ全般に興味を持って、研究に取り組んでまいりました。

さて、私が今まで取り組んできた研究における主な手法は、フィールドワークや統計解析、GISでした。とりわけフィールドワークでは、現場を自分の目で確かめ、現地の感覚を持った人にお話を伺うことができるため、私が研究を行う上で大きなモチベーションとなってきました。しかし今後はそれに加えて、衛星観測や数値シミュレーションを活用した分析も行いたいと考え、小槻研の研究員に応募させていただきました。今は新しい環境の中で、周りの皆さんからたくさんの刺激を受けながら、日々学んでおります。CEReSにていい研究を進めていけるよう、励んでまいります。今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。