7月1日付で、千葉大学・国際高等研究基幹の教授職を拝命しました。引き続き、これまでの環境リモートセンシング研究センターも兼務します。

千葉大学での研究体制もやっと整ってきたので、これから研究成果を加速していけるよう、努力していきたいと思います。 年に2本くらい、自分で論文を書き続けたいのですが、だんだんと時間を取るのが難しくなってきました。その一方で、学生・研究員の研究が行き詰まらないために、以前より勉強する時間が増えました。 科学成果を挙げる「科学者」、と、物事を深く知る「学者」、はかなり違う性質だと思っています。科学も細分化・先鋭化が進んでいるので、勉強だけでは科学成果は挙がらないし、逆に深い基礎知識がなくても論文は書けたりします。 これまで科学優先でやってきましたが、大学にきて勉強による知識蓄積が増えてきたことで、自分の研究が前より俯瞰的に見えてきた気がします。まだまだ知らない世界が広がっているので、これからも好奇心ドリブンで頑張りたいと思います。

6月には、新たに2件の科研費(学術変革公募、挑戦的萌芽)も採択・内定して頂きました。 正直なところ、ここ最近の結果は出来過ぎであり、どこかで大きなどんでん返しが来ないかと恐れています。 学生時代にハマった麻雀からの学びに、「勝っていても驕らない。負けていても一発逆転を狙わない」というのを人生の教訓にもしています。 今は追い風ですが、いつか逆風が吹く日も来るでしょう。 我々の研究の実力そのものを高める。研究パートナーを大事にして信頼を損ねない。 基本に立ち返って、今だからこそ風に左右されない研究室の土台を固めていかねばと思っています。 今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。

小槻峻司