
こんにちは。サリー大学留学3ヶ月目が終わり、4ヶ月目に突入している修士2年の井貫です。体感としてはもう半分も経ったのかと時間の進みが早くて驚いています。最初の1ヶ月は、海外の生活が初めてだった、ましてや1人暮らしが初めてであったことや言語や文化の違いなど環境の変化が凄まじく、かなりストレスが溜まり、しまいには体調を崩して3日間寮から出られないということがありましたが、3ヶ月も経つとかなり環境に適応できてきました。
また、こちらでは毎月、学科横断の交流会が開催されており、そこで知り合った学生と休日は遊びに行ったりして公私共に充実した毎日を送れている気がします。
今回のブログでは、なぜ留学に行きたいと思ったのか、留学の理想と現実、留学前後での気持ちやマインドの変化について話したいと思います。このブログが留学に行こうか迷っている学生の参考になれば幸いです。
前提
まずは私の人となりを話したいと思います。(基準があると、想像しやすいと思ったので)
- ある程度海外には旅行で行っており、海外に行くことに対しての耐性はある。
- 英語力は、CEFRとの対照表 (文科省)を参考にするとB2レベル
- IELTS Overall 6.0 (Listening 6.0, Reading 6.5, Writing 6.0, Speaking 5.0)
- 全てのスコアで5以上が取れると1年間の留学ができたのですが、Speakingが超えず半年となりました。
- 個人的にはCEFRのB1とB2の中間くらいかなと思っています。 (B1だと上の方だけど、B2だと下の方みたいな認識)
- コミュ力は、中の中くらい。(初対面の人に自分から話しかけはできるけど、浅はかな会話で終わる。)
- 1人で過ごすことには何の抵抗もない。(1人旅できる、日常生活では毎日誰かと話す、遊ぶなどの頻度は少ない。)
- IELTS Overall 6.0 (Listening 6.0, Reading 6.5, Writing 6.0, Speaking 5.0)
こんな感じで、海外に行くことには何の抵抗もない、英語力もまあ何とかなる、コミュ力もまあ何とかなる、と比較的楽観的な価値観とスキルを持っていると思います。
なぜ今、留学に行きたいと思ったのか
1. 自分のキャリアに活かせると思った
中・長期の留学経験があると就活時にガクチカとして利用できるということが1番の理由です。
また長期的なキャリアを見越した時に、英語力があればあるほど、キャリアアップを狙え収入を増やすことができますし、もし海外で働きたいなと思ったときにスタートラインに立てるということも少なからずあります。
2. 学生の内に行くのがベストタイミングだと思った
社会人になっても留学する機会はあるかもしれませんが、社会人になってからの留学だと責任が伴います。一方で学生留学のメリットは失敗してもギリ許される立場にあるということです。これは学生の大きな特権だと思い、デメリットよりメリットの方が大きいことが後押ししたと思います。(もちろん失敗しないに越したことはないですが、重圧度が低いことはメンタル的にも有利に働くと思います。)
3. 生成AIがあるから最悪なんとかなると思った
留学に行きたいという思いは大学2年生の頃から持っていました。しかし当時は1歩を踏み出せませんでした。もちろんそこまで強い気持ちを持っていなかった、英語力が全然足りなかったことが1番の理由ですが、今考えると無意識的に今の英語力と経験値では何かあったときにどうすることもできないという不安が大きかったこともある気がします。しかし現在では生成AIが進化したおかげで、何かあっても生成AIに聞けばなんとかなるという風にマインドが切り替わったことも理由の1つとしてあげられるかもしれません。
(結果として生成AIは大活躍しています。例えばスーパーで買い物するときに写真を撮って「これ何?」と聞いたり、料理の際に、「今手元に材料があるんだけど何作れる?」と聞いたり、会話で言えなかった表現を解説してもらったりと、生成AI様様です。)
留学に行ってよかったこと
この章では留学に行く前には留学のメリットとして感じていなかったけど、留学に行ったことで加わった留学のメリットについて書きたいと思います。
留学前は、自分のキャリアに生きると言うことが大きな理由でした。もちろん、キャリアのためであるという理由は変わらないのですが、それに加えて、以下の要素が加わったと思います。
自分を見つめ直す良い機会となる
慣れた環境で過ごしていると、気のあう友達ばかりと話すことになり自分のアイデンティティを改めて考えることはないですが、1人で新しい環境、母語ではない言語で生活をすると、自己分析する機会が作れます。「自分はこういうところが長所なんだな。長所は日本帰っても生かそう。」であったり、「逆に自分はこういう部分に苦手意識を持っているんだな」という風なことを高い解像度で気付けました。
例えば、以下のような内容を自分は気付けました。
- 事前の自己分析で上がっていたように社交性が高いことは大きな武器になるとより強く思う。
- 些細な質問も思い浮かばず、沈黙の時間がどうしても現れてしまう。
自分の意見を言えるようになった
留学に行く前までは、「自分はこういう意見を持っています」とはっきり主張することが少なかったのですが、留学を通して、直接的な発言 (e.g. 自分がどっちの立場にいるのかを最初に言う)をいう機会が多くなったと感じています。これはおそらくですが、日本と違い、生活していく中でも自分の意見を持たないと損することが多いと直感的に感じるようになり、それがディスカッションをする時も無意識的に影響しているからだと思います。さらに、自分の意見を持つ、つまり中立的な立場をとらないことで、議論が生まれることが多くなったことも大きな要因だと思います。
日本語力の大事さを痛感した
結局、英語はコミュニケーションを取るための手段でしかなく、本質的に重要なのは、脳の中にある言語に変換される前の意味空間が成熟しているかということだと感じました。そして私はここの意味空間が乏しいため、そもそも、自分の意見を言えないということが多々現在進行形で起きています。
- 例えば、英語の授業で、「16歳以下の子供がSNSを使うことを禁じるのは良い政策ですか?」というテーマについてディスカッションする機会がありました。この時、浅はかな意見しか言えなかった。
- 他にも、研究内容に関してPhDの学生に質問しに行ったときに、「何に困ってて、自分はどういうふうに考えていて、あなたならどんな風に考えるか」の「自分はどういう風に考えているのか」がうまく説明できませんでした。
- これらは振り返ってみると日本語でも十分な意見を言うことができないなと思った、つまり言語以前の意味空間が発達していなかったからだと思います。
- 今考えるとIELTS speakingのテストは総合力もそうですが、この意味空間を鍛えるのに恰好の機会だったのですね。
- もちろん英語力が足りないことも理由ですが…。
日本語力を鍛えることは、思考能力の向上および英語力の強化にもつながると感じられたことは個人的には大きな成果だと思います。
留学で苦労していること
この章では、個人的に感じた留学の理想と現実を話したいと思います。
理想1: 英語力が自然に伸びる
留学に行く前は半年も留学するんだったら勝手に英語力 (Listening, Speaking) 伸びるでしょと思っていました。しかし現実は、「自習の時間をきっちり取らないと伸びない」でした。特に今回の留学は語学留学ではなく研究留学なので、どうしてもコーディングする時間 (つまりSpeakingやListeningから一定の距離を取る時間) が必要です。すると隙間時間や夜などにSpeaking, Listeningの勉強をする時間を作らないといけないのが現実でした。
(「コーディングする時も英語で考えれば一石二鳥じゃん」という意見があると思います。確かに理想はその通りだと思います、しかし、英語で考えると思考力は落ちる→生産性が落ちる→進捗のペースが遅くなるという、研究者としての大義を全うできなくなってしまったので、自分は結局日本語で考えています。
英語力を伸ばしたい (英語圏の国で暮らせるようになるレベルまで持っていく)のなら、語学留学、ワーホリが明らかに最適解だと思います。
理想2: いっぱい友達ができる
現実は、「自分から積極的に話しかけ数を打ちまくってもいっぱいはできない」でした。
「友達になる=他愛のない話ができる」ですがどうしても自分の英語力が原因でいくら積極的に話しかけに行っても「友達になる」というステージまで行くのは相当難しいなと実感しました。
ただ、海外でのアニメ文化は凄まじかったり、日本に対して悪い印象を持っている人は私が出会った限りはいないので、日本人っていうだけで興味を持ってくれる人は多く、後は「時に任せろ」という感じだと思います。
私が場数を踏むために行ったことと友達になるまでの難易度をシェアすると、以下の感じです。
行動 | 難易度 | メモ |
Departmentの交流会に参加 | 3/5 | すでにグループができているのでそこに割って入るのは難しいと思った一方で、アジア人が比較的多く、同僚とも研究以外の会話ができる良い機会なので、3/5の評価です。 |
Meetupという共通の趣味を持つ人で交流する機会を与えてくれるアプリを用いて、Board Gameイベントに参加 | 2/5 | 自分と共通の趣味を持っている人が集まる→他に比べて話が続く or Board gameに集中して話をする必要がないので、2/5の評価です。 |
自分の興味ある大学のClub (日本でいう部活動、サークル)に入る | 4/5 | 僕はGolf Clubに入ったのですが、大半の学生が本格的なイギリス英語をしゃべていて、全然話についていけず、友達作りには向いてないなと思ったので、4/5です。Clubによっては難易度は低くなると思います。 |
いろいろ書きましたが、失敗を恐れずに話しかける力と場数を踏めば、良い方向に転がります。さらに、一度友達ができると、英語で基本的な雑談をする力も少しずつ伸びてくるので、先ほどあげた難易度もどんどん低くなります。
どんどんチャレンジすることを恐れずに実行することが1番大事です。
今後留学を考えている or 迷っている学生に向けて
留学をするなら、少なくとも半年以上は行くべきだと思います。
留学するためにIELTS、TOEFLなどの足切りがない場合でも、行く前にはIELTSやTOEFLある程度の点数を取っておくべきだと思います。英語力の信用にもなりますし、普通にIELTSの勉強は日常生活でも大いに役立ちます。(率直な意見を言うとTOEICは全然当てにならないです。)
しかし、IELTSで高い点数を取るまで留学行かないとか考え出すと機会を失うので、思い立った時に行くのが1番いいと思います。特に学生は極論失敗してもギリ許される立場であるので思い立ったときにチャレンジするべきだと信じています。
(井貫)

電車で40分揺られればビッグベンに着きます。

寮の近くには野生のうさぎが居て、よく散歩をしてリフレッシュしています。

日本vsイングランドの試合を見ました。歴史的瞬間に立ち会いました。
