
このたび、JSTの大学発新産業創出基金事業「早暁プログラム」第3期ステージ1に、私の提案「渇水対策と豪雨・雹被害の軽減に向けた気象制御の実現」が採択されました。早暁プログラムは、大学等の研究成果を活用したスタートアップの創出を目指す支援制度で、起業や投資の経験を持つメンターの支援を受けながら、ビジネスモデルの検討や研究開発を進め、将来的な事業化につなげていくことを目的としたものです。
私は現在、ムーンショット型研究開発制度の「海上豪雨生成で実現する集中豪雨被害から解放される未来」に参画し、気象制御による豪雨災害の軽減を目指した研究に取り組んでいます。自然災害は古くから人類にとって大きな脅威であり、気候変動に伴い、今後さらに豪雨による被害が深刻化することも懸念されています。私自身、今年の千葉での豪雨によって被災し、街が混乱する様子を目の当たりにしました。この経験から、自然災害による被害の軽減は、何としても取り組むべき課題であると改めて実感しました。
こうした研究は、成果を生み出すだけでなく、実際に社会で活用されてこそ大きな価値を持つと考えています。気象制御技術には、豪雨災害の軽減だけでなく、渇水対策や雹害対策など、さまざまな分野への応用可能性があります。今回の採択を機に、研究成果をどのような形で社会に実装し、人々の暮らしに役立てられるのかを模索していきたいと考えています。
一方で、天気は広い地域に影響を及ぼし、多くの人々の生活に関わるものです。そのため、技術的な実現可能性だけでなく、安全性や社会的な受容性も重要です。研究者、自治体、企業、地域の皆さまなど、さまざまな立場の方々と対話を重ね、合意形成を図りながら、誰もが安心できる、技術と仕組みを築いていきたいと考えています。
自然災害の多い日本において、災害によって悲しい思いをする人を一人でも減らせるよう、研究と社会実装の両面から挑戦を続けていきます。
まだまだ挑戦は始まったばかりですが、ぜひ応援していただけると嬉しいです。そして、この取り組みに関心を持ってくださる皆さま、ぜひお力をお貸しください!
(國見)

図:本件とは無関係ですが、載せる写真がなかったので、最近撮った空の写真です(北海道 神威岬)
