2024年11月12日、および、29日の毎日新聞の朝刊で、ムーンショット型研究について紹介いただきました。現在、内閣府のムーンショット目標8の元で進めている、私たちのコアプロジェクトでは、気象学・防災学・計算科学・情報科学・数学・工学・法学・倫理学・社会学に跨る研究開発を、産・官・学の垣根を超えて推進しています。現在、課題代表者とも呼ばれる研究代表者の数は25名になり、各課題代表者の下にも研究参加者・研究員・学生が研究に取り組む形となっています。小槻にはもちろん未経験の大規模なプロジェクトであり、プロジェクトマネジメント班の露木先生・大橋さん・中村さん・曽我さん・嶋村さんの助けも借りながら、なんとか運営を回しています。2024年はプロジェクトの中間評価もありましたが、なんとかそちらも乗り越えることが出来ました。

このコア研究は、その前に走っていた要素研究に基づいて2023年12月に開始したもので、プロジェクト開始から1年が経ち、徐々に科学成果が出始めてきました。特に、プロジェクトの中核となる数値モデル計算を担って頂いている千葉大学の岡﨑先生、富山大学の安永先生、東北大学の平賀先生によって気象介入の効果を実証する結果が出始めていることで、今回の様な取材・報道に繋がっています。私自身は、いろんな課題推進者・研究者の研究成果を代弁して発表する機会が多く、他人の褌で相撲を取っている気もして、申し訳ない気がするのは事実です。一方で、プロジェクトを動かすために自分が出来る一番の仕事は、根本となるアイデアを練るところや、情報の流通・根回しであり、そこに一番時間と頭を使っています。自分自身で手を動かした研究がなかなかできませんが、学者としては成長期にいると思っています。今後もプロジェクトの皆さんの力を借りつつ、目標実現に向けて努力します。

著作権の関係で、新聞の画像をここで掲載することは難しいですが、もしご関心があれば、両日の新聞を手に取って頂ければと思います。小槻・岡﨑研究室にも原本を保管しています。(小槻)