
2025年度が始まりました。新たに学部4年生の村口・生方くん、博士1年生の林くん、技術補佐員の立石さんも加わり、4月時点の体制として総勢31名の大所帯になりました。今年度も引き続き、教育研究活動に熱意を持って取り組んでいきたいと思います。
毎年、1年のテーマを決めていますが、2024年度は「Reproducible Research Success」でした。1年かけて取り組んだ、論文の書き方、ミーティングの進め方、提案書の書き方、wikiの充実といった体系化の取り組みが実りつつあり、今年のメンバーは強いという感触があります。これで成果が出なければ、完全にPIの責任です。2025年度は成果を加速させる、生産の年にしたいと思います。
2025年度のテーマは、「Reinforce Positive Feedback」としました。研究も仕事も人生も、劇的なチャンスなどそうそう無く、できることは目の前の努力を重ね、その努力のポジティブフィードバックを起こしていくことだと思っています。その一環として、今年から1月ごとに目標を決めて振り返る、Monthly Self Reviewという取り組みを始めます。青山学院大学の陸上部にinspiredされました。小さな試行錯誤・PDCAを重ね続ける。成果はその先にしかありません。
キックオフでは、研究員・学生が「論文書きます」と皆さん言っていたのが印象的でした。過度なプレッシャーを与えてないか心配でもありますが、当たり前を引き上げていくのもPIの仕事です。今年も論文を書きましょう、は言い続けます。
またPIとしての裏のテーマは、組織としてティーチングからコーチングのステージに移行していくことです。組織論でPM理論というのがありますが、その本質はメンバーの独創性を信じ、そのアイデアを伸ばしていくことにあると思います。年を重ねるごとに、自分の知識・技術は本当に限られたものだと強く感じますが、メンバーの力を結集し、世界一の研究室へと飛躍させていきたいです。(小槻)

図:研究室の2025年度・キックオフカンファレンスより