小槻さん通信を始めることにしました。研究室内のメンバーに向けて書いていきます。
その目的は、僕の考えを知って貰うことと、その考えを残していくことです。
最初なので、何故、「考えを知って貰うこと」が大事なのか、説明します。
研究室の主催にあたり、リーダーシップ論などをそれなりに読みました(任天堂、京セラなどを参考に)。
これらの書籍に共通して述べられているリーダーの仕事は、「決定することではなく、情報を流通させること」です。
[ダメなリーダー]
とにかく、自分で決めて、自分で指示を出して、自分で責任を取ろうとする
[有能なリーダー]
自分で「勝手には」決めない。必ず、現状をメンバーに説明し、何が足らなくて、何が求められているかを共有して、議論を始める。リーダーが「何を考えているか分からない」ではなくて、「何を考えているかよく分かる」という状態にすることが大切なのだ。
[結論] リーダーの役割は、情報を流通させること!
僕も所詮は凡人なので、出来る事・考えられることには限界がありますし、凡人レベルです。凡人の僕が主催する研究室が素晴らしい成果を挙げていくためには、皆さん自身に考えて貰わないといけません。
僕が意識すべきなのは、「決定して指示すること」ではなくて、「情報・状況を知って貰って、一緒に考えられる土壌をつくること」なのです。僕も、大事な意見に耳を傾けられるように努力します。
という訳で、僕の考えを知って貰うための通信を出していきます。
これまでも、極力その意識は持ってきていて、MTGで説明するように努力してきました。
(研究室のミッション、科学とは何か、なんでMTGをするのか、などなど)
多くの場合、スライドを作成して説明している筈なので、それを転用してこちらに残していきます。
ちなみに、英語はしんどいので通信は日本語で行きます。MTGでは英語で説明するので、許してください。
[その他・リーダーとして大事にしていきたいこと (出来ているかは置いといて)]
(1) メンバーの自己実現にコミットする。将来何を目指しているのか、何を大事にしているのか、ちゃんと知っておく(任天堂・岩田社長)。
(2) 対話する。ほうれんそうは、メンバーにお願いしたいことだが、基本的にはリーダーが自分で取りに行くものである(理研・小森さん)。
(3) 動機、善なりや。私心、無かりしか。リーダーに私心があれば、人心は離れる。チームの為に考えているかをいつも自分に問わねばならない(京セラ・稲盛和雄)。
[そうなれば嬉しい事]
若いメンバーが、いつかどこかでリーダーとして立つ時、振り返ってくれるととても嬉しい。若かりし小槻さんの思索の足跡です。34歳の時点では、下記の本に大きく感銘を受けています。素晴らしい会社は、リーダーが良く対話している。必ず読めと言いたい。
・[任天堂] 岩田聡はこんなことを話していた (ほぼ日刊イトイ新聞):
・[京セラ] 京セラフィロソフィ (稲盛和夫)
・[一般論] 7つの習慣 (スティーブン・R・コヴィー)
[その他の狙い: 研究室の可視性を高める]
2020年7月現在、素晴らしいメンバーに恵まれて大変幸せです。そして、これからもそういうメンバーを獲得していきたい。そのために、研究室の可視化を高める事は、非常に重要です。
これからメンバーの皆さんには研究室BLOGの更新をお願いしていきます。これは、研究室内の雰囲気を、外に伝える為です。小槻通信では、私の考えを示すことで、私達の考えに共感してくれるメンバーを惹きつけていく一助になればと思っています。