
2026年度が始まりました。新たなメンバーも加わり、小槻Groupとして総勢31名の所帯で研究を進めます。今年度も引き続き、教育研究活動に熱意を持って取り組んでいきたいと思います。
研究室のメンバーが多くなってきたことで、「研究室の研究テーマがバラバラに見える」「研究室としてどこに向かっているのかよく分からない」という声を聞くようになりました。研究室は、大きくはissue-drivenな研究室と、seeds-drivenな研究室に分けられるかと思います。例えば「ゲリラ豪雨の予測」のような明確なapplicationのあるissue-drivenな研究室は、ラボの方向が見えやすいと思います。一方、現状の研究室はcuriosityやseedsを駆動源にしています。これはPros/Consの問題で、seeds-drivenな研究により成し遂げたこと・巻き込めた外部環境も多いです。4月からの博士学生は6人になり、学びたいと思ってくれる学生が多くいるということは、この研究室で面白い化学反応を起こせているのだと思います。一方で、研究室全体でどこに向かっているのか、僕の中では繋がっていましたが、言語化が難しい問題で、ここ数年の頭痛の種でもありました。例えば研究室では、ムーンショット・気象制御を研究していますが、「この研究室は気象制御の研究室です」というわけでもありません。
そんな経緯を踏まえ、次の5年間の研究室の方向を「Actionable Prediction」と定めています。この言語化を得るのに相当の苦しみがありましたが、今とはなってはこれしかない、という感があり満足しています。単純に予測精度向上のみを目指すのではなく、人の行動変容に繋がるような予測を生み出す研究を目指したいと思います。そこには戦略的・科学的・社会的な背景があり、もしご関心があればHPにuploadされているキックオフ資料をご覧いただければと思います。研究室で、環境予測の新しいパラダイムを生み出していきたいと思います。メンバーの力を結集し、世界一の研究室へと飛躍させていきたいです。あと、研究室から出ている論文数が致命的に少ないので、何とかします。
(小槻)

図:研究室の2026年度・キックオフカンファレンスより
