2021年10月、秋田県の一級河川・雄物川の視察を行いました。秋田市から出発し、水源近くの湯沢市まで雄物川に沿って移動しながら観測地点やダム、放水路を見学しました。卒業研究で幾度もシミュレーションしている雄物川の狭窄部や蛇行箇所などを実際に見ることができ、とても興味深かったです。また、河川の形や流れ方と同時に、周囲の田畑や家屋、堤防の様子なども確認できました。今回の視察を通して、雄物川やその周辺の環境を知ることに加え、放水路やダム、堤防の成り立ちには、地域の歴史が密接に関わっていることを改めて実感できました。また、研究方針に関しては河川事務所の方と議論させて頂く機会があり、洪水予測ももちろんのこと、水利用の観点からは渇水についての予測にもニーズがあるということが、新たな気づきとして得られました。 (藤村健介)
同じく、秋田県雄物川の視察に行ってまいりました。現在、私は吉野川流域を対象に研究を進めているため、雄物川についての知識は浅薄でしたが、同じ河川の研究を題材にしていることもあり、今後の研究等に活かせるような経験を得るべく、同行・見学しました。雄物川の見学にあたり、ご同伴いただいた方々から基本的な知識はもちろん、雄物川における治水のこれまでと今後について、ダム建設・堤防工事等の現在進行中の利水事業についての見識等もご教示頂きました。また、河川事務所の方より、雄物川と農業(特に稲作)との結びつきや、その治水における取り組み等をお話し頂き、本当に新しい知見ばかりの日々でした。ありきたりな話にはなりますが、出張より戻ってきてから、河川やその周辺の地形の見方が変わったように思います。いつか現地調査で吉野川へと向かうまでの間、その理解をさらに深めていきたいところです。 (関令法)
藤村君と関君は、情報コースということもあり、現場を見る良い機会になると考えて現地調査に同行して頂きました。少し悩みましたが、現地の河川事務所での洪水予測研究の成果発表も、藤村君に任せる事にしました。少し緊張していたようですが、立派に発表しており、最近の若者は頼もしいなと再認識しました。二人とも研究へのモチベーションを高めて頂いたようですので、これから卒業研究のスパートに期待したいと思います。 (小槻峻司)
最後に、今回の出張のとりまとめをしてくださった京都大学の渡部先生をはじめ、共同研究者の皆さまには貴重な機会を提供して頂くと同時に、大変お世話になりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。 (一同)
左: 雄物川の水位観測基準点・椿川の観測地点視察
右: 秋田県・湯沢河川国道事務所で洪水予測研究成果を発表する藤村君